アリーナごとに違う走り。周回ごとに戦い。
どのコースもノルウェーの実在の場所で、季節もそれぞれ。長い着地斜面へ放り出す頂上ジャンプのある山の鉱山、コースが橋で自分の上を越えてスラグの山の中をくぐる古い銅山、飛び出せる橋のある雨の港、白夜の白い砂丘、沢を渡るトウヒの森のはずれの泥のくぼ地、ジャンプだらけの夏の砂利採取場、そしてリンクの上に土を運び込んだアイスホール。
トラックは重くて生きている。アクセルを踏めば後ろへ沈み、ブレーキで前のめりになり、コーナーで外へ傾き、着地のたびにサスペンションで弾む。濡れた泥はかたまりで飛び、乾いた土ぼこりが後ろに舞い上がり、水たまりからは水が横へ吹き出し、壁にこすれるたびに火花が降る。